うどんのパスタ風レシピに挑戦しよう!和風と洋風どちらがおすすめ?

by 三葉 紗代

うどんは、子どもから高齢者まで幅広い年齢層に人気があります。和風だしの「つゆ」で食べるのが一般的ですが、他の麺類に比べると味のレパートリーは少なめ。なんとなくマンネリで、冷凍うどんがいつまでも残っている、という方もいるのではないでしょうか。そこでおすすめなのがパスタ風のアレンジ。キノコや明太子を使った和風から、極工夫道・第10話に出てくるペペロンチーノやカルボナーラのような洋風まで、バリエーションが広がります。


うどんとパスタの違い

うどんとパスタは、どちらも小麦粉からできています。しかし、色も食感も全く違いますね。まずはその違いを生む原材料について説明します。

うどんの原料は主に中間質小麦

うどんの画像

小麦粉には強力粉や薄力粉といった種類があり、それぞれ原料となる小麦の種類が違っています。強力粉は「硬質小麦」から作られ、パンやピザ生地の材料となります。薄力粉は「軟質小麦」から作られ、ケーキなどのお菓子や天ぷら粉に使われます。主な違いはタンパク質の量で、含有量の多い硬質小麦を使うと弾力やもっちり感が生まれ、少ない軟質小麦はふんわり・さっくりと仕上がるのが特徴。そしてこの2つの中間の性質を持つのが「中間質小麦」で、うどんに使われる中力粉の原料となります。

パスタの原料はデュラム小麦

パスタの画像

デュラム小麦は硬質小麦よりもさらにタンパク質が多く、水を加えて練ったときの弾力や粘り気が強い性質を持ちます。パスタにさまざまな形があるのは、強い弾力のおかげで成形しやすく、型崩れしにくいため。また、色が黄色なのは天然色素「カロテノイド」を含んでいるからです。

パスタのパッケージに「デュラム小麦のセモリナ」と書かれているのを見たことがある方もいるでしょう。セモリナとは「粗挽き」の意味。本場イタリアでは、1967年に「イタリアで製造される乾燥パスタは、デュラム小麦のセモリナ粉100%を原料にしなければいけない」と定めており、原材料や品質へのこだわりがうかがえます。日本でもこの基準を満たしているパスタが多く売られていますが、アレルギーなどで小麦が食べられない人向けに、現在では他の原料を使ったものも見られるようになりました。


うどんのパスタ風アレンジをおすすめする理由

パスタソースを使えば簡単

パスタ風のアレンジと言っても、通常の「つゆ」で食べるとき以上に手間がかかってしまうなら、新たな味に挑戦するハードルは高くなってしまいます。しかし、パスタソースは市販でさまざまな種類があり、茹でた後あえるだけで味付け完了。しかも、うどんはパスタよりゆで時間が短くてすむので、文字どおり時短にもなります。

焼きそばにもレパートリーがある

うどんやパスタと同じく麺類の焼きそばは、ソース味が定番。しかし、明太子やペペロンチーノ味のカップ焼きそばが販売されているほど、味にレパートリーがあります。そう考えると、うどんに味のバラエティを持たせるのも、決して突飛なことではありません。

冷凍庫の在庫を減らせる

うどんは、ゆで時間を長くして短く切れば離乳食にもできるほど消化に良く、飲み込む力が弱くなった高齢者にもやさしい食べ物。ストックしてある家庭も少なくないでしょう。一方で、同じ味ばかりで飽きてしまうこともあります。冷凍庫でスペースを取ってしまう冷凍うどん、他に入れたいものがあるときは、早めに消費したいですよね。いろいろな味にアレンジできることがわかれば、マンネリにならず消費スピードも上がるでしょう。


おすすめの和風・洋風・ケチャップ系アレンジ

しょうゆやだしを使った和風

通常、うどんは和風のだしを使った「つゆ」とともにいただきます。そう考えると、最初に挑戦しやすいのは和風味。炒めたキノコや明太子をバターじょうゆで味付けしたものならば、初めてのパスタ風うどんも、抵抗感が少ないのではないでしょうか。

クリーム・ガーリック系の洋風

カルボナーライメージ

次におすすめなのが、とろみのあるソースが太くてもっちりしたうどんによく絡むクリーム系。特にカルボナーラは市販のパスタソースにたくさんの種類がありますので、お好みの味を見つけやすいかもしれません。

鷹の爪を使ったピリ辛のペペロンチーノや、バジルを使った緑色のジェノベーゼは、どちらもオリーブオイルとガーリックを使った大人向けの味。オリーブオイルとうどんの組み合わせに抵抗がある方もいるかもしれませんが、実は通常のうどんレシピにも使われることがあるほど、相性の良い素材。健康面でバターの使用を避けたい方は、ぜひオリーブオイルを使ってアレンジしてみてください。

子どもも喜ぶケチャップ系

「子どもが好きだから」という理由でうどんをストックしている家庭には、ナポリタンやミートソースといったケチャップ系がおすすめ。子どもの大好きなウインナーやひき肉に野菜が加わるレシピは、つゆで食べるうどんよりも多くの栄養素がとれます。パスタよりも太いうどんは、子どもが食べやすいのも嬉しいところですね。


まとめ

うどんは「つゆ」で食べるもの、という既成概念を取り払うのは、最初は勇気がいるかもしれません。しかし「パスタ風アレンジ」がうどんに合うことがわかれば、一気にレパートリーが広がります。「またうどん?」ではなく「今日は何味?」と楽しみにしてもらえるようになれば、準備する側もまた楽しいですよね。うどんとパスタソースがあれば簡単に作れますので、ぜひチャレンジしてみてください。

うどんの原材料、小麦粉についての解説記事も是非参考にしてくださいね。
小麦粉は用途別に選ぼう!薄力粉と強力粉の違い&グルテンとは?

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