共働きや単身世帯を中心に人気を集めている家事代行サービス。それでも「興味はあるけどどんなサービスかよくわからない」「どうやって業者を選べばいいの?」といったお悩みの声もたくさん寄せられています。今回は家事代行サービスの種類やサービス内容、メリット・デメリット、費用相場、利用の流れなどについてわかりやすく解説します。
家事代行サービスとは?
家事代行サービスとは、日常の生活を円滑に過ごすために、日々行っている家事や雑用を代行してくれるサービスです。これにより、忙しい現代社会において時間やエネルギーを節約し、より快適な生活を実現することができます。家事代行サービスを提供している会社はたくさんありますが、そのほとんどが掃除・洗濯・料理・買物の代行といった、幅広い家事に対応しています。
家事代行と家政婦の違い
家事を代行してくれるという意味では、家事代行も家政婦も同じですが、「契約内容」「勤務時間」「サービス内容」が主な違いです。家事代行の場合は、提供会社と契約するのに対し、家政婦は紹介所等を介して、家政婦本人と個人契約を結ぶため、下記に大きな違いがあります。
主な違い | 家事代行 | 家政婦 |
---|---|---|
契約内容 | 提供会社と契約 | 家政婦本人と個人契約 |
勤務時間 | 時間単位 (時給) | 1日単位 (日給) |
サービス内容 | 予め大まかな内容を決めておく | 臨機応変に対応 |
家事代行とハウスクリーニングの違い
家事(掃除)をしてくれるのは、家事代行もハウスクリーニングどちらも同じですが、ハウスクリーニングは、エアコンの内部洗浄、レンジフードの分解洗浄など専門性が高い作業、資格を有する作業になります。
家事代行は「時間を売る」サービス、ハウスクリーニングは「専門技術を売る」サービスになり、以下の点が異なります。
主な違い | 家事代行 | ハウスクリーニング |
---|---|---|
サポート範囲 | 家事全般、時間内であれば 何でも頼める | 1箇所のみ |
専門性 | 一般の主婦ができる範囲 家庭にある道具を使用 | プロのレベル 機材はすべて持ち込み |
料金体系 | 時間単位 (時給) | 掃除する場所単位 |
家事代行の種類
家事代行業者には「マッチング型」と「スタッフ雇用型」の2種類があります。
マッチング型
マッチング型とは、家事代行サービスを依頼したい人(利用者)と家事代行サービスを提供したい人(スタッフ)をマッチングさせ、紹介するスタイルです。基本的には利用者とスタッフが直接個人契約を結ぶ形でサービスが提供されます。マッチング型の主なメリットは次の通りです。
・個人との契約になるため、比較的安価で利用できる
・現場スタッフに直接話ができるため、スピーディー
スタッフ雇用型
スタッフ雇用型は、家事代行を行うスタッフを会社が雇用して、利用者に派遣するスタイルです。この場合、利用者は会社と契約を結びます。スタッフ雇用型のメリットは次の通りです。
・会社がスタッフを育てるため、サービス品質が安定している
・サポート制度がしっかりしていて、安心感がある
家事代行の一般的なサービス内容
家事代行サービスの対象となる「家事」には、さまざまなものが含まれます。ここでは主なものを紹介していきます。
①掃除 | 掃除機がけや窓拭き、ゴミ捨てといった、日常生活の中で行う一般的な掃除です。 キッチンやトイレ、バスルームなど水回りの掃除も含まれます。 |
②洗濯 | 家庭の洗濯機を使った洗濯から、洗濯物を干す、アイロンをかける、たたむ、収納するなど 一連の洗濯作業が含まれます。 |
③料理 | 一般的な家庭料理の調理から食器洗いまで、料理にかかる一連の作業が含まれます。 |
④買物 | 料理に必要な食材や、日用品の買い出しなどです。クリーニングの受け渡しなども含まれます。 |
⑤その他 | この他にも植物の水やりや靴磨き、郵便物の受け取り、子供の送り迎えなど、 専門性を必要としない「家事」であればほとんどが代行対象です。 |
家事代行に含まれないこと
家事代行では「専門性が高い(専門性が求められる)作業」は提供できません。たとえば以下のようなものが挙げられます。
・換気扇やエアコンなどの分解清掃
・フローリングのワックスがけ
・家具の組み立て
・介護
・保育
・家庭教師
・ペットの世話
もちろんこれらは程度の問題で、日常の家事に含まれる軽作業であれば、上記に含まれていてもサービス対象になることがあります。
家事代行のメリット・デメリット
家事代行のメリットはさまざまですが、一例として以下のようなものが挙げられます。
・時間の節約になる
・肉体的な負担やストレスが軽くなる
・生活にゆとりがうまれる
・プライベートが充実する
・衣食住が快適になる
・効率のよい家事のノウハウを学べる
一方で、家事代行のデメリットとして挙げられるのは「費用がかかる」「プライベートを見られるリスクがある」といったものです。
こうしたメリット・デメリットのうち、どれを重視するかは人によって変わるでしょう。日頃のニーズとメリット・デメリットをそれぞれ比較して家事代行を利用するかどうかを考えてください。
家事代行の費用相場
家事代行の費用は「何を依頼するか」「時間がどれくらいかかるか」によって決まります。具体的な料金は会社によって異なりますが、相場としてはおおむね次の通りです。
マッチング型 | 1時間あたり 1,500~2,500円 |
スタッフ雇用型 | 1時間あたり 3,000~4,000円 |
一般的には1回の依頼で2〜3時間ほどかかるため、マッチング型なら1回の依頼で4,000〜7,000円、スタッフ雇用型なら5,000円〜10,000円ほどになると思われます。なお交通費や鍵の預かり代などがかかることもあるため、利用の際は事前に見積もりをしてもらいましょう。
家事代行の利用までの流れ
サービス利用の流れは、マッチング型、スタッフ雇用型とも大きな違いはありません。主な流れは次の通りです。
①問い合わせ | 電話やメール、WEBサイトのお問い合わせフォームなどから連絡をします |
②ヒアリング | 電話、メール等で必要なサービスについての事前にヒアリングを受けます |
③見積もり | 利用プランや利用時間に応じて見積もりをもらいます |
④契約 | 見積もりやサービスの内容に納得したら、正式にサービスを申し込みます |
⑤サービス提供 | プランに沿って家事代行サービスを提供してもらいます |
⑥支払い | 費用は「当日払い」、「後払い」、場合によっては「前払い」など様々です どのタイミングで支払うのか、あらかじめ確認しておきましょう |
この他にも、家事代行会社によって細かな条件が加わることもあります。実際に申し込む際は、必ずそれぞれのWEBサイトなどで情報収集をするようにしましょう。
家事代行サービスは、提供エリアが決まっているので、
お住まいのエリアから選ぶといいですよ。