リアル、家事代行スタッフはミタ!①~掃除ができない私が家事代行スタッフに!?~

by 家事ヤランヌ編集部

現役家事代行スタッフしゅがのがお送りする「リアル、家事代行はミタ!」連載がスタートしましたわよ♪
家事代行スタッフになった「意外過ぎる理由」が明らかに!?

こんにちは。しゅがのです。
今回から連載という形で「家事代行サービス」について色々と、お話をしていきたいと思います。

私は元々、大手家事代行サービスにて勤務し、掃除業務を中心に都内のお宅にお伺いした後、家事代行マッチングサービスにて現在まで延べ300件以上サポートをしています。

よく、家事代行サービスの求人案内には、

「得意な家事を仕事に!」
「主婦で培った掃除の力が活かせます!」

というキャッチフレーズで募集をかけています。

しかし、私は元々家事が得意だったわけではありません。

むしろ、ド下手です。
掃除、すごく苦手なんです。

やらないで済むのなら、やりたくない。

そんな私がなぜ、家事代行サービスという仕事を知り、スタッフとして働くようになったのかをお話ししていきたいと思います。

家事代行サービスとの出会い

そもそも私は、小さい頃から母親の教育方針で、「家のお手伝いをする暇があるなら、勉強しなさい!」と、家の掃除や片付けの手伝いをせずに勉強ばかりする、いわゆる「ガリ勉女子」でした。

ですので、もちろん家の掃除は母親に任せきりでしたし、私が掃除をしないことで叱られたりすることも全くありませんでした。
そして、小中高、大学と家事や掃除をほとんど経験しないまま大人になってしまいました。
今思えば、子供の頃の私は家事に対して非常に甘い考えを持っていました。

「必要になれば、自然にやれるようになれるだろう」と。
(嗚呼、あの頃の私をグーパンチで空の彼方に飛ばしてやりたい)

その後、社会人を経験し、ご縁があって結婚。
旦那さんと二人暮らしが2年ほど続いたのですが、独身時代から家族が一人増えただけで、生活サイクルはあまり変わらず、しかも、私も仕事をバリバリ続けていて、旦那さんも私の仕事に理解がありましたから、料理や掃除など適当にしているだけでも、なんとかなっていたのです。

しかし、子供を出産してから生活が激変してしまいました。

私の想像していた「仕事と子育てをしながらの生活」は、生易しいものではありませんでした。

とにかく、物理的に時間がない!!!

もちろん子供を出産してからは仕事を少しお休みしていましたが、ずっと子供に付きっ切りの時間が続き、家の掃除もどんどん疎かになっていって部屋が荒れ放題に。

部屋はどんどん汚れていき、埃も溜まっていき……。
挙げ句の果てに事件が起こってしまいました。

子供が小児喘息を発症してしまい、救急車で運ばれて入院寸前の状態になってしまったのです。

「埃だらけの家にいたから、息子が小児喘息になってしまったのかもしれない。」
「子育ても仕事も続けたいのに、家事もできない私はなんてダメな人間なんだ……」

しばらく自分を責めては泣く日々が続きました。

偶然読んだ本が家事代行の世界への入り口になった

だからと言って、自分のやりたい仕事と子育てをどちらも手放す気は私にはさらさらなく(欲張り……!)、どうしたらこの状況を打破できるだろうと考えていた時、勝間和代さんの「勝間式 超ロジカル家事」という書籍を偶然読んだのです。

その書籍の中で「家事のアウトソーシング」という言葉があり家事代行というサービスがあることを知ったのです。(書籍の内容は、家事のアウトソーシングをやめて、ロボット掃除機を導入したりするというものだったのですが)

家事を人に頼むなんて考えたこともなかった……。

当時の私には頭を大きな石で殴られたくらいの衝撃でした。

家事代行(家政婦)というサービスがあるのは知っていましたが、そのサービスを利用するのは「富裕層の人たち」というイメージがあり、仕事をしている女性が利用するという考えが私には全くありませんでした。

「あ、そうか。苦手なお掃除は人にお願いしてもいいのかもしれない。」と意識が変わった瞬間でした。

もちろん人を雇うということは人件費がかかりますから、自分の収入とのバランスを考えて、まずは月2回、3ヶ月間で家事代行サービスを使って家のお掃除を依頼することにしました。

「人に助けてもらう」ことで家事のプレッシャーから解放された

お掃除を中心にお願いしたのはベトナムからの留学生でもある家事代行スタッフさん。片付けも得意で、短時間ながら非常に素晴らしい働きぶりを見せてくれました。

彼女に掃除をお願いした後の部屋は、見違えるようにピカピカになり、最初はあまりに感動の末涙ぐんでしまったほどです。そして「家事は妻がやらなければいけない」という思い込みから解放され、人に掃除などを助けてもらってもいいんだと思うようになりました。

しかし、そのベトナムの留学生のスタッフさんも一時帰国をするため、一旦契約は終了。

また来日したらお願いをしようと思っていたのですが、ここで私は考えました。

そもそも、私はなぜ掃除が苦手なのか?

冒頭でも書いたように、小中高、大学までちゃんとした掃除をやらずに過ごして来た私は、圧倒的に「掃除の知識」と「経験量」が少なかったのです。

掃除の代わりにやって来た「勉強」と置き換えて考えてみると、原因は明らかでした。

そして、さらに私は考えました。

家事における掃除は、人生の中で一生つきまとうものなのだから、やはり自分でできるようにならなければいけないのでは?
効率的に掃除スキルを手に入れるにはどうすればいいのか?

その考えから導き出された答えが、「家事代行スタッフとして働く」というものでした。

当時私は別の仕事をしていましたが、副業が可能な業種だったので、善は急げと某大手家事代行サービスのパート面接を受けることにしたのです。

掃除が苦手だからこそ家事代行で働くことに!

幸いなことに面接も問題なくクリアし、そのまま研修期間へと突入しました。

さすが大手家事代行サービスの研修内容。
家事における知識、技術のカリキュラムがしっかりと組まれており、初心者レベルに近い私でも掃除の基本スキルをしっかりと学ぶことができました。

研修の最後には、研修員と一緒に実際のご自宅で1時間半ほどお掃除のサービスを実践し、技術、接客チェックを受け、無事に研修が終了しました。

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そして、その家事代行サービス会社のスタッフとして、空き時間にパートとして数々のご自宅へ伺い、サービスを提供させていただきました。

ただ、私の最初の目的が「正しい掃除スキルを身につける」だったので、自分で掃除スキルが身についたなと感じたら、家事代行スタッフのパートはやめるつもりでいました。

ちょうどその時期に新型コロナ感染症が世界中に蔓延し、日本でも緊急事態宣言が発令され、私が本来やっていた仕事がほぼゼロになってしまったのです。

しかし、ここで不思議なことが起こります。

家事代行サービスの依頼の問い合わせが急激に増えたのです。

最初は「なぜ??」と首を傾げていたのですが、依頼者の方にお話を聞いてみると、

緊急事態宣言により在宅ワークになり、在宅ワーク中に家事代行を頼んで掃除サービスを頼みたいという方が多くいらっしゃいました。ほとんどの家事代行サービスはご本人の在宅が必要な為、今まで会社に出勤していた方の需要が大幅に増えたのでした。

私も私で仕事がゼロになってしまったので、「人助け」という形でコロナ禍の期間中、家事代行サービスのお仕事を本格的にすることになったのです。

そして、最初の緊急事態宣言が発令されてから今まで、述べ300件以上のご自宅で家事代行サービスを提供してきました。

次回の記事では、家事代行サービスを提供してきた中で、特に印象的だった体験談をお送りします。

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