洗濯物は裏返しで洗って干す!デメリットより大きいメリット

by 三葉 紗代

洗濯するとき、家族の出した靴下やTシャツが裏返しになっていると、イライラしませんか。いちいち表に返すのは本当に面倒くさいものです。
ところが、極工夫道・第3話には、洗濯物をあえて裏返しで干すシーンが出てきます。実は裏返しのまま洗濯して干すのは消臭や色あせ防止の効果があり、デメリットよりもメリットの方が大きいのです。表に返さなくてよいのであれば、手間もイライラもなくなり、一石二鳥ですよね。その理由を説明します。

裏返しで洗濯するデメリット

食べこぼしや泥汚れが落ちにくい

「洗濯物の汚れ」と聞いてまず思い浮かべるのは、食べこぼしや泥汚れではないでしょうか。これらは主に服の表側につくため、表を外にして洗いたいものです。そのため、表側にそのような汚れがないにもかかわらず、洗濯物が裏返っていると「汚れが落ちにくくなる」と思い、わざわざ表に返したくなるのです。

精神的ストレスを感じる

洗濯物が裏返しになっていることの最大のデメリットは、精神的ストレスを感じることかもしれません。洗濯という家事を日常的に担っている人は、洗濯時の負担が軽くすむような段取りをほとんど無意識に行っています。たとえば、服を脱いだ段階で表に返しておく、あるいは最初から表が外になるように脱ぐ、といった具合です。
しかし、自分で洗濯をしない人は後の負担などお構いなしに、何も考えずに無造作に脱いで洗濯に出すだけです。この無頓着さが、洗濯する人にストレスを与えてしまうのです。


洗濯物が裏返しだとイライラする理由

いつかは表に返さないといけないから

そもそも、なぜ裏返しの状態で洗濯に出されるとイライラしてしまうのでしょう。それは「洗うとき」「干すとき」「たたむとき」のどこかの段階で必ず表に返す作業をしなくてはならないからです。たたむときは、干す段階ですでに裏返しになっている認識を持てますが、裏返しのまま洗濯に出されたことに気づく「洗うとき」や「干すとき」は、特にストレスを感じます。

裏返さないように言っても直してくれない

裏返したまま洗濯機に入れられてイライラする様子

家族が服を裏返しのまま洗濯に出すのは、小さい頃からずっと繰り返してきた習慣だからかもしれません。表に返すよう何度もお願いしても、体にしみついた「服を脱いだら裏返しのまま洗濯機あるいはランドリーボックスにポイ」という一連の動作は、なかなか変えられないのです。また、洗濯された服は元通り表になって返ってきますので、服を脱ぐときに自分が面倒な思いをしてまで表に返す必要性も見出せません。

では、どうすれば洗濯時のイライラが解消されるのでしょうか。
それは、裏返しのまま洗って、そのまま干すメリットを知ることです。


裏返しで洗濯するメリット

汗や皮脂を落としやすい

洗濯は、外になっている面の汚れがよく落ちるため、より汚れている方を外側にしておくのが効果的です。大人の場合、特定の仕事やレジャー・スポーツなどを除き、日常生活の中で服や靴下がひどい泥汚れになることはまずありません。それよりも、臭いや黄ばみの原因となる汗と皮脂の汚れを落とす方が重要です。
体から出る汚れが多く付着しているのは、服の裏側です。つまり、裏返した状態で洗濯機にかけるのは、実は理にかなった方法なのです。

生地が傷みにくい

全自動洗濯機には縦型とドラム型があり、縦型は「もみ洗い」、ドラム型は「たたき洗いともみ洗い」の組み合わせで汚れを落としています。いずれも衣服の表面に摩擦が起こるので、洗濯を繰り返すと生地が傷むのは避けられません。しかし、裏返して洗えば表の生地の摩擦は緩和されます。表側の傷みが少ないなら、長く着用できますよね。

色落ちや色移りがしにくい

色落ちは、生地に含まれる染料が水に溶け出すことで起こります。その溶け出したものが他の衣類についてしまうのが色移り。デニムなど明らかに色落ち・色移りしそうなものであれば分けて洗う人も他の衣服はつい一緒に洗ってしまい、後になって「しまった」と思った経験もあるのではないでしょうか。また、何度も洗濯機を回す時間がなく、色物と白物を一緒に洗うしかない場合もありますよね。そのような時でも、衣服が裏返しになっていれば、色落ちも色移りもしづらくなります。

表側の汚れを重点的に落としたい場合を除き、洗濯時の衣服は裏返しておく方がよいでしょう。


裏返しで干すメリット

洗濯物を干している様子

乾きやすい

パーカーやズボンなどのポケットがついている服は、表を外にして干すと内側の生地の重なっている部分が乾きにくくなります。こういったものは裏返して干すことで空気に触れる面が多くなり、早く乾かせます。また、見落とされがちですが、通常は裏側に隠れている衣服の縫い目も、布が重なっていて乾きにくい部分です。やはり裏返して干すと乾きが早くなります。

色あせしにくい

色あせの原因となるのは、主に紫外線。衣類に使われている染料や素材そのものが紫外線に当たることで化学反応を起こし、色素が壊れてしまう現象です。部屋干しの場合は、外に干すときと比べて紫外線の影響は小さくなるものの、窓越しや照り返しの光などもあり、完全に防ぐのは困難です。室内でも肌のUVケアが必要なのと同じです。
この場合も、裏返して干すことで、色あせはかなり軽減されます。特に濃い色は使われている染料が多いため、紫外線の影響も顕著です。色の濃い服はなるべく裏返して干すのがおすすめです。


まとめ

洗濯は、毎日、あるいは少なくとも2日に1回といった高頻度で行う家事です。その度に、裏返しで洗濯物を出されるストレスが発生するのはつらいもの。しかし、裏返しで出される確率が高い靴下やシャツの裏側には汗や皮脂が多く付着しており、そのまま洗って干した方が汚れや臭いを効果的に落とせるでしょう。そう考えれば、イライラすることはなくなります。
だからといって、裏返っていない洗濯物までわざわざ裏返す必要もありません。洗濯に「表にしておかなければいけない」「裏返さなければいけない」といったルールはないのですから。高頻度で行う家事だからこそ、メリット・デメリットを知った上で、できるだけストレスにならない方法で行いたいですね。

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