なぜ夫は家事をしてくれないの?実際に家事分担に成功した方法とは

by つじ みかん

「夫が家事をしてくれない」と悩んでいる女性は多いのではないでしょうか。「家事は女性がするもの」という固定観念や、仕事で疲れているからなど、夫が家事に参加しない理由はさまざまです。しかし、家事分担がうまくいかないと、家事の負担が重くなったり、パートナーとの関係が悪化したりして、女性の心身に大きな負荷がかかります。

この記事では、夫が家事をしない理由を解説し、家事参加を促すための方法をご紹介します。実際に筆者の夫が「休日の料理担当」になった実践的な方法となりますので、ぜひ参考にしてください。

日本の家事分担割合の現状

日本の家事負担は依然として女性に伸しかかっている

東京都が公開した「令和3年度男性の家事・育児参画状況実態調査」によれば、家事分担について、「妻がほぼ全て担っている」「どちらかといえば妻が多く担っているが、夫も一部担っている」の合計が8割を超えており、日本の家事負担は依然として女性に伸しかかっていることが分かります。

また、自宅の家事に関する調査結果によると、男性が担当している家事は「ゴミ出し」が最も多く、家事のメインともいえる「料理」「洗濯」「掃除」は8割を超えて未だ女性が担当し続けていることが分かります。

国別に見ても日本の家事参加率は低いみたいですね!!


夫が家事をしない理由

令和になった今でも、家事に参加しない夫が多い理由は何なのでしょうか?

家事をする時間がない

先の調査でも、家事は「妻がほぼ全て担っている」理由は男女ともに「夫の仕事が忙しいから」と答えています。仕事が終わって家に帰ったら、もう疲れて何もしたくないという男性も多いのでしょう。

家事は女性がするものと思っている

「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」とされていた時代もあり、今でも「家事は女性の仕事」という固定観念を持っている男性がまだ存在します。そういった男性は、母親も家事の全てを担っていたケースが多く、育った家庭環境が影響しているという意見もあります。

収入が少ない女性の方が家事をするべきだと思っている

家計において収入の多い方が家族の生計を支えるため、収入の少ない方が家事を担当するべきだという考え方の男性もいます。これには、家事は時間と労力のわりに収入が発生しないのが嫌だ、という気持ちも働いているのでしょう。

家事が苦手、もしくはやっても妻からダメ出しされる

男性の中には、家事が苦手だからやらないという人もいます。そもそもやり方が分からない、やっても妻が求めるクオリティまで出来ない、と一歩をふみ出せない場合もあるようです。また、家事をしても妻からの批判でやる気をなくした、ダメ出しされるのが怖いというパターンも多くあります。

「夫は仕事、妻は家庭」なんて昭和な固定観念はごめんだわ!


夫が家事をしない理由は女性にもあった!

「夫が家事をしない理由」を見てきましたが、本当に夫だけに原因があるのでしょうか。今度は女性側の理由も考察してみましょう。

家事は女性がするものと思っている

「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」という固定観念は、男性だけでなく女性にも根強く残っています。そのため、女性自身が家事をするのが当たり前と考え、夫に家事をお願いしにくいということがあるでしょう。

自分でやった方がいいと思っている

「夫に任せるよりも自分でやった方が早い」「夫に任せると仕上がりが雑に感じる」と思うこと、ありませんか?こういった、自分のスタイルに固執するところも一因と言えそうです。

このように、女性は家事が負担にもかかわらず、人に任せることができないというジレンマを抱えており、これが女性自身の足を引っ張っているといえます。まずは「夫に任せてみよう」と考えを改めることが自由への第一歩です。


夫を家事に参加させる前の心構え

「夫が家事をしない理由」をふまえ、家事分担を行う前に、女性は肝に銘じておく点が3つあります。

任せると決める

男性は「任される」ことによって責任と使命を感じます。女性も「自分がやった方が」と思わずに、相手のやり方を尊重してあげましょう。

ほめる・感謝する

男性に限らず人間は褒められてやる気を出す生き物です。「美味しかった!」「こんなにキレイにしてくれたの?」「私より上手!」「本当に助かったわ!ありがとう!」こんな言葉をかけられて喜ばない男性はいません。家族の役に立っているという感覚が次の家事につながりますので、積極的にほめることを意識しましょう。

批判しない

家事が思っていたクオリティと違っても絶対に批判してはいけません。料理の味付けが多少濃くても「ご飯がすすむね」とポジティブに伝えて、ほめてあげましょう。男性は自分の家事が不十分であることを心の隅で分かっていますので、わざわざ指摘しなくても自分で改善していきます。まずは小さな成功体験を積み上げましょう。

夫を家事に参加させたかったら、すぐに結果を求めてはいけません。もはや、子どもを育てるかのように、時間をかけて家事メンを育てていきましょう。


夫を家事に参加させる実践方法

男性を家事に参加させる方法

いざ夫に家事を任せてみようと思っても、いったいどのようにしたらいいのか、家事分担の話し合いで喧嘩にならないか、不安になりますよね。そんな時はこの方法を試してください。

基本的な手順は

  • 夫の性格や経験から合いそうな家事を1つ選び、休日にお願いする
  • ハードルを下げて、1人で課題をクリアさせる
  • 男性のマニア心をくすぐるアイテムを投入する

実は、筆者もこの方法で夫を「休日の料理担当」にした経験がありますので、ぜひ参考にしてみてください。

夫の性格や経験から合いそうな家事を1つ選び、休日にお願いする

話し合いではなく、妻が夫の性格や経験を考慮して合いそうな家事を1つ選ぶところから始まります。「1人暮らしの時は簡単な料理をしていた経験がある」「バーベキューが好き」という男性の場合は、料理をお願いすると最初は戸惑うものの楽しんでやってくれることが多いです。思い切って休日1回分の料理からまかせてみましょう。

また「細かい性格」「責任感の強い」男性は、洗濯や掃除を任せてみるとハマりやすいです。洗濯表示を確認して、洗濯機の設定や洗剤を変更したり、気がつかない場所まで掃除してくれたりと、持ち前の細かさを発揮してくれるでしょう。

ハードルを下げて、1人で課題をクリアさせる

料理の場合、「あなたが食べたいものを作ってね」「クックパッドを利用すれば簡単なレシピが見つかるよ」とハードルを下げたり、ツールを教えてあげたりするのがコツです。洗濯・掃除の場合、初めは機械の使い方や最低限の掃除範囲を、マンツーマンで教えてあげる必要がありますが、その後は自分のやり方を押し付けず、夫のやり方ですすめてもらいましょう。

男性のマニア心をくすぐるアイテムを投入する

担当する家事に慣れてきたら、男性のマニア心をくすぐるアイテムを投入してあげましょう。筆者の場合は、一緒にキッチングッズを見に行って鉄のフライパンを購入しました。新しいグッズでさらに料理にハマってきたようです。その他にも、洗濯機にナノバブルの装置をつけたり、お掃除ロボットを購入したりと、家事には男性がこだわりを持つポイントがたくさんあります。男性のマニア心を刺激し、さらに家事にまい進してもらいましょう。

アイテムを追加する頃には、夫は家事に慣れて自信もついてきています。ここで初めて回数を増やす相談をしてみたり、他の家事分担を話し合ってみたりしていきましょう。筆者の場合は、休日の料理担当から始まり、今では風呂掃除、アイロンかけ、庭の手入れまで夫の担当にすることに成功しています。

まるで家事メンの育成ゲームですわね!


それでもダメなときは家事代行サービスを利用しよう

紹介した方法は、もともと「家事を手伝う意志がある夫」に有効です。それでも、コツコツ育成するため時間がかかります。また、はなから「家事なんて女性がするもの」と思っているようなタイプの男性には、この方法は通用しないかもしれません。

そういう場合は、割り切って家事代行にお金を出してもらいましょう。家事は女性がするものということは、家事への決定権は女性にあるということです。「家事にお金を払うなんて・・・」と考えてしまうのは、日本女性に染み付いたマインドセット。夫に家事をしてもらう場合も、家事代行を利用する場合も、女性側の固定観念を払しょくするところから自由がはじまるということを肝に銘じておきましょう。

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