環境にやさしい塩掃除でサステナブルな生活!効果と注意点も解説

by つじ みかん

塩には汚れを吸着する力や、消臭・除菌効果など、掃除に役立つ様々な特徴があり、その性質を利用した「塩掃除」は、実は家中で使える万能洗浄剤なのです。例えば、フローリングの汚れを落としたり、排水口のつまりを解消したりすることだってできます。しかも、塩は近所のスーパーで安価に手に入りますし、環境にもやさしいため、安心して使うことができます。

この記事では、塩を使ったナチュラルクリーニングの具体的な方法を紹介します。「家を手軽にキレイにしたい」「子供が小さいから掃除に洗剤を使いたくない」「環境に優しい掃除をしたい」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

塩は暮らしの様々なシーンで使うことができる

塩は暮らしの様々なシーンで使うことができる

「塩の使い道」ときいて、多くの人が思い浮かべるのは「料理」でしょう。塩は料理の「さしすせそ」にもあげられる基本調味料の1つで、毎日の食卓に欠かせないものとなっています。味付けだけでなく、食材の保存や調理時の温度調整にも役立ちます。

また、塩で「健康を管理」することもできます。例えば、塩水を使ったうがいは、風邪や喉の痛みの緩和に役立ちます。また、入浴時に塩を加える「バスソルト」を利用することで血流も促してくれます。意識高い女子たちは、塩が入ったボディスクラブでお肌をツルツルに整えるケアもしているでしょう。

これらに加えて、近頃は塩の持つ「消臭・除菌効果」「汚れを吸着する力」「研磨作用」を利用して「掃除用の洗剤」としての活用も進んでいるのです。

塩が掃除に使えるなんて、知らなかったわ!


塩掃除の5つのメリット

塩を使って掃除をするメリット

塩を使った掃除には、以下のメリットがあります。

  • 研磨作用で汚れを落とす効果が高い
  • 消臭・除菌効果がある
  • 環境に優しい
  • 健康に安心・安全
  • コストが安い

研磨作用で汚れを落とす効果が高い

塩には研磨作用があるため、鍋やフライパンの焦げ付き、シンクや流し台の汚れ、鏡の水垢などを落とすのに効果的です。

消臭・除菌効果がある

塩の持つ殺菌作用で、キッチンの排水口や靴の臭い対策にも効果的です。

環境に優しい

塩は天然の素材で作られているため、環境に優しい洗剤として注目されています。塩掃除でサステナブルな生活を目指してみましょう。

健康に安心・安全

薬品や洗剤を使わなくても家中ピカピカにできるため、小さな子供やペットがいる家庭でも安心です。

コストが安い

塩は身近なスーパーで安価に手に入れることができます。掃除場所ごとに洗剤を購入しなくても、1種類の塩だけでOKですので、とっても経済的です。


塩掃除をする際の注意点

メリットがいっぱいの塩掃除ですが、注意点もあります。それは、塩には研磨作用があるため、使用する素材によっては傷がついてしまう可能性があることです。傷つきやすい素材には使わない、もしくは粒子が細かい塩で様子を見ながら使うなどして対応しましょう。

また、塩には腐食性があるため、金属に長時間触れると錆びる可能性があります。特にアルミニウムや鉄などの金属表面に使用する際には慎重になり、使用後はすぐに拭き取るようにしましょう。


塩を使った掃除法の実例

塩を使った掃除法の実例

それでは、家庭でも手軽にできる塩を使った掃除法の実例を紹介します。

キッチン・水回りの掃除に

・プラスチック容器の臭い取り
カレーなどを保存した後の密閉容器は臭いがなかなか取れませんよね。そんな時は、容器にお湯をたっぷり入れて塩を小さじ1~2ほど溶かします。1時間から一晩ほどそのままにした後、流して洗うとにおいが取れます。

・魚をさばいた後の手に
魚の臭いが手について気になるときは、塩を手につけて洗うと臭いが取れます。魚をさばいた後のまな板や包丁にも、塩をたっぷりふって手でよくこすり、流水ですすいでから少しの洗剤で洗うと臭いが残りません。

・茶渋取りに
濡らしたスポンジに塩をつけて、茶渋をこすり落とします。強力な茶渋には、酢と塩を同量まぜたものをつけてこするとピカピカになります。

・鍋の焦げ付き取りに
焦げた部分をぬらして塩を振りかけ、10分ほどそのままにしておいてから、汚れをこすり落とします。普通に金タワシでこするよりも随分ラクに焦げ付きをとることができます。

・排水口のぬめり取りに
塩(1カップ)と重曹(1カップ)を排水溝に振り入れ、酢(1/2カップ)を注ぎます。15分ほどそのままにしておいてから、熱湯2Lをゆっくりと流します。必要に応じてこれを何度か繰り返すと、ぬめり・つまりが解消されていきます。多少の手間がかかりますが、市販のパイプ洗浄剤の多くはアルカリ濃度が高く、皮膚に付着すると化学熱傷を起こしたり、浄化槽の微生物に対して毒性があったりと、人体・環境ともに有害となりますので、安心・安全を求めるなら試す価値は大ありです。

・コンロの油汚れに
コンロが冷えないうちに、汚れに塩を振りかけておきます。乾いたら固いブラシかボロ布で汚れをこすり落とします。

・油で汚れた鉄鍋に
油で汚れた鉄鍋は、洗う前に塩を振りかけて表面をボロ布などで拭きます。普通に布で拭くだけでは油のベトベトが残りますが、塩が油を吸ってくれるのでラクに後始末をすることができます。

リビングの掃除に

塩を使ったリビングの掃除法

・フローリング、扉などの手垢とりに
バケツ1杯の水に対して、塩大さじ1~2杯程度を溶かします。そこに雑巾を入れ、固く絞ってフローリングを拭くときれいになります。

・籐家具の黄ばみ取りに
籐のような木のつるを編んで作った家具やカゴなどは、温かい塩水に浸したブラシで汚れをこすり落とし、日に当てて乾かすと黄ばみをとることができます。

・カーペットや畳の汚れを取り除く
カーペットや畳を掃除する前に塩を全体的にまき、しばらく置いてから掃除機をかけます。塩には吸着作用があるので、一緒に汚れを吸い取ることができます。初めは掃除機が壊れないか、塩がカーペットに入り込み過ぎて取れなくなったら・・・と心配になりますが、筆者の家ではトラブルなく掃除が出来ています。とはいえ、初めは全体ではなく一部にまくところから始めてみましょう。

・家具についたグラスの跡に
塩ひとつまみと、水1滴を汚れに塗って、布かスポンジでこすり落とします。最後にワックスで磨いて仕上げれば完璧です。

・カーペットのシミ抜きに
トマトソースやワインをこぼしてしまったらすぐに塩をたっぷりふりかけてシミを吸い取ります。汚れた塩を取り除き、もう一度新しい塩をふりかけるのを何度か繰り返します。最後に汚れた塩を掃除機で吸い取り、ぬらしたスポンジでよく拭いて仕上げます。

・銅や真鍮のくすみ取りに
銅が酸化して緑青になったのを改善したい、真鍮の輝きを取り戻したい時は、半分に切ったレモンの切り口に塩をつけて磨きます。その後、普通に洗ってからこすると蘇ります。


まとめ

塩を使った掃除は、自然由来の素材で家中を清潔に保つことができる、安心・安全で効果的な掃除方法です。使い方や注意点を守れば、キッチンなどの水回りからリビングまで、様々な場所で手軽に使うことができます。家にある塩だけで始められるので初心者でも簡単!ぜひ今日から塩掃除、試してみてください。

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