お風呂のカビ対策の決定版!カビを取って予防する方法とは?

by 家事ヤランヌ編集部

一日の疲れを癒すお風呂は、心と体をリラックスさせ疲労回復に最適な場所です。このようなリラックス空間は、常にきれいで気持ちよく使いたいものです。しかし、知らず知らずのうちに黒いカビが…. なんて経験はありませんか?何事も理屈を知らないと対処できないものです。今回は、お風呂にカビが発生するメカニズムについて考察し、長年蓄積された頑固なカビを実際どのように除去したかについてレポートしたいと思います。

そもそもカビとは?

チーズ、味噌、醤油などの発酵食品はカビを利用して作られています。また医療分野においても抗生物質のペニシリンはアオカビを原材料としています。このように人々の暮らしで役立っている反面、病気やアレルギー疾患の原因になるなど、人体に悪い影響を及ぼすこともあります。人々の生活の根幹とも言える衣食住において、良い影響、悪い影響を与えるカビとは、そもそも何でしょうか?

シンプルに答えるならカビとは微生物です

カビは地球上に10億年前から存在しているといわれており、現在約10万種類のカビが確認されています。カビと同様に人を困らせるものとして細菌がありますが、これは似て非なるものです。細菌は単細胞であり、単純な細胞分裂を繰り返し増殖します。それに対して、カビは多細胞で構造も細菌より複雑です。

カビは糸のような「菌糸」と「胞子」から成り立っています。菌糸は盛んに枝分かれしながら生育します。そして、空気中に胞子が落ち、水分と栄養を得て伸び続けます。カビが青や黒に見えるのは、この胞子の色に依存しています。カビは微生物であることから、カビ自身にも増殖に最適な環境が必要になります。人で例えるなら住まいと食事です。多くのカビは、住環境として10~30℃の温度と70%以上の湿度が増殖に最適な環境になります。そして、人の皮脂、アカ、ホコリ、汚れなどを食料とし増殖していきます。

カビの胞子のイメージ

お風呂にカビが生える理由

ここまででお分かりになる通り、お風呂場は家の中でも最も高温多湿になるため、カビにとってとても増殖しやすい最適な住環境と言えるでしょう。特に厄介なのが一度増殖するとなかなか落ちない通称「黒カビ」と呼ばれるクラドスポリウムです。この黒カビはお風呂場、キッチン、洗面所などの水回りのほとんどで見られます。

しかし、好む条件が分かっているならその逆であれば増殖が難しくなります。カビの対策には、発生条件を理解して対策することが一番の近道となります。そのためにはできてしまったカビを除去する「攻めの対策」とカビが発生しないようにする「守りの対策」があります。

カビが増殖するのに最適な条件

攻めの対策 – 出来てしまったお風呂のカビ取り

一度できてしまったカビを除去するには、市販のカビ取り剤が有効な手段です。これまでカビ取り剤には「塩素系」が一般的でしたが、塩素系のカビ取り剤には強烈なにおいがあり、酸性の物と混ぜると有害なガスが発生するため、使用時には十分な注意と換気が必要でした。しかし、昨今の新型コロナウィルスの影響でアルコールに変わって話題の「次亜塩素酸水」が、除菌や消臭といったものから細菌、ウィルスを死滅させる能力が高くカビ対策にも有効であることが分かっています。

実際、長年黒カビで悩まれ諦めていた浴室の床を次亜塩素酸系のカビ取り「カビダッシュ」で実験してみました。カビダッシュはスプレータイプではなく、ジェルタイプなのでまず鼻につーんとくるにおいは一切しません。行った手順は下記の通りです。

  • 黒カビが発生している場所にカビ取り剤をかけ同梱されているハケで伸ばします。
  • 放置(一晩6時間ほど放置しました)
  • お風呂用洗剤でブラシがけしながらジェルを流す

以上のステップでこのように変化しました。

お風呂カビの撃退前後の様子

今回試したカビ取り剤、カビダッシュはこちらになります。


守りの対策 – お風呂にカビを発生させない予防策

せっかくカビを取り除いても何も対策をしなければまたカビが生えてきます。ではどう対策をしたらよいのでしょうか?前述した通り、カビが好むのは温度、湿度、栄養です。これらをカビの増殖に好まない環境にしてあげるのがカビを増殖させない最も効率的な方法になります。


浴室の換気

換気扇でお風呂の湿気を抑えている様子

湿度対策になります。お風呂を出たら窓を開けるなどのお風呂場の換気をしましょう。マンションなどでお風呂に窓がないこともあるかと思います。その際は、10~20分は浴室乾燥をかけましょう。そこで注意しておきたいのは必ずドアを閉めて換気することです。開けっ放しにしておくと湿気が部屋の中に逃げてしまうので、家全体の湿度が高くなってしまいます。


浴槽の蓋をする

お風呂にフタをして湿気を抑えている様子

これも湿度対策になります。浴槽の蓋をすることで浴室内の湿度を10~20%削減することができます。お風呂に入ったあとは湯気がでないよう隙間なく蓋をしましょう。また、フタ自体にもカビが発生しやすくなりますので、使わないときはきれいに掃除して乾燥するように縦にして立てかけておきましょう。


冷水をかける

冷水でお風呂の室内を下げている様子

お風呂を出るときにシャワーで冷水をかけます。これには温度対策と栄養対策の2つの効果があります。カビが増殖する温度条件を下げることで増殖に最適な温度を防御します。また、浴室に冷水でシャワーをすることで、カビの栄養となる石鹸カスなどの汚れを流すことです。40℃以上の高温を推奨する方もいるかもしれませんが、いずれ室温に戻りますので浴室全体を冷たい水でシャワーをかけることを推奨します。


こまめに掃除する

こまめに掃除してカビの防止をしている様子

これも当たり前かもしてませんが、カビが好む汚れ、皮脂、石鹸カスなどをお風呂場に残さないようこまめに掃除をしましょう。またシャンプーの裏のヌメヌメした通称「赤カビ」と呼ばれるロドトルラは水のみで増殖し、黒カビはこの赤カビをエサにして増殖します。黒カビを発生させないためにはまずは赤カビも放置しないことが重要になります。


まとめ

いかがでしたでしょうか?カビに悩まれている方もまずは原因がわからなければ対処のしようがありません。カビとは何なのか、どういう特性があるのかを理解し適切な対応を行いましょう。これから梅雨の季節になります。カビにとっては絶好の増殖機会になりますので、きちんと対策をして快適なバスタイムを過ごしましょう。

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