頑固な水垢の落とし方。クエン酸と重曹の使い分けが効果?!

by 三葉 紗代

お風呂の鏡やシンクなどに見られる白い水垢。これは水に含まれるミネラル分が結晶化したものです。通常の洗剤だけではなかなか落ちないためつい力を入れてこすってしまいがちですが、無理に落とそうとすると表面に傷をつける恐れもあります。
水垢を落とす方法としておすすめなのは、極工夫道・第4話にも出てくる「クエン酸」と「重曹」の使い分けです。使い方を間違えると効果が発揮されないため、それぞれの性質を理解したうえで、水垢落としに活用しましょう。

頑固な水垢を落とす方法は2つ

科学的に溶かして落とす

「科学的」と言うと難しそうに聞こえますが、「汚れによって使う洗剤を選ぶこと」と考えてください。お風呂やシンクの白い水垢汚れは、おもに水道水に含まれるミネラル分。このミネラル分はアルカリ性のため、酸性のクエン酸で溶かして軟化させると、落としやすくなります。

物理的に磨いて落とす

頑固にこびりついた汚れは、科学的に溶かそうとしても落としきれないこともあります。その場合は、研磨作用のある重曹で削ります。ただし、重曹は弱アルカリ性のため水に含まれるミネラル分の結晶を溶かす作用はないので、水垢のひどいところに最初に重曹を使うと磨くのが大変です。順番としては、まずクエン酸でアルカリ性の水垢をできるだけ落とし、残ったものを重曹で削るのがおすすめです。


クエン酸で溶かして水垢落とし

水のミネラル分はアルカリ性

クエン酸で水垢を落としている様子

水道水には、マグネシウムやカルシウムといったミネラル分が含まれています。つまり、白い水垢は水分が蒸発した後にミネラル分が残って堆積したもの、というわけです。金属成分が固まったものですから、通常のお風呂用や台所用の洗剤をつけてスポンジでこするだけでは取れません。
そこで効果を発揮するのが、アルカリ性のミネラル分を溶かす作用のある、酸性のクエン酸。石化してしまった白い水垢を酸の力で分解し、力を入れてこすらなくても楽に落とせるようになります。

クエン酸で水垢を落とす方法

  1. クエン酸スプレーを作る(クエン酸小さじ1に対し、水100mlをスプレーボトルに入れてよく混ぜる)
  2. 水垢のついたところにたっぷり吹きかける
  3. キッチンペーパーを貼り付けたあと、ラップで覆う
  4. 30分~1時間後、ラップとキッチンペーパーを剥がす
  5. スポンジで表面を磨き、洗い流したあと水分を拭き取る

酢やレモンで代用可

クエン酸は酢やレモン汁でも代用可能です。水切りかごのトレーのような、すぐにつけ置きができて、クエン酸水が少しだけで済むものに使うと便利です。水を張ったところに少量の酢やレモン汁を垂らし、30分ほど置いてから洗い流せばOK。ただし、酢は独特のツーンとした臭いが残ってしまうため、苦手な方は注意が必要です。

クエン酸を使うときの3つの注意点

油汚れは先に落としておく

シンクの水垢を掃除するときは、先に普通の台所用洗剤で油汚れを落とし、一度シンクを乾燥させてからクエン酸を使うようにしましょう。なぜなら、酸性の油汚れが付いている状態で同じ酸性のクエン酸を使ってしまうと、化学反応を起こし、かえって白くなってしまう可能性があるからです。

塩素系洗剤・漂白剤と混ぜない

クエン酸と塩素系洗剤・漂白剤が混ざると有毒ガスが発生するため、混ぜるのは厳禁です。また、塩素系洗剤・漂白剤で食器を漂白したあと、同じ日に同じ場所でクエン酸を使って掃除をするのもやめておきましょう。2つが気づかないところで混ざってしまう危険を避けるためです。

石材と鉄には使わない

石材にはマグネシウムやカルシウムが多く含まれています。これらのアルカリ成分がクエン酸によって分解されてしまうため、劣化を早めたり、大理石の場合はツヤがなくなったりしてしまいます。
また、鉄に使うとサビの原因になります。サビ取りにクエン酸が使われることがありますが、それはすでに酸化している金属から酸素を切り離す「還元」という作用を利用したもの。サビがついていない場所に使ってしまうと酸化し、結果的にサビを発生させてしまいます。


重曹で磨いて水垢落とし

クエン酸で落ちなかった汚れは削る

水垢をクエン酸で科学的に溶かしても、長年の頑固な汚れは残ってしまうこともあります。また、手垢など皮脂による汚れは酸性で、同じ酸性のクエン酸では落とせません。ここで有効なのが弱アルカリ性の重曹なのですが、重曹のアルカリ度はとても低く、洗浄作用も高くはありません。
では、なぜ重曹は汚れ落としに重宝されるのでしょうか? それは研磨作用があるからです。水垢や手垢のようなこびりついた汚れを削って落とすには、重曹は最適です。

重曹で水垢を落とす方法

重曹をそのまま水垢にふりかけて磨き、よく洗い流します。鏡など垂直になっていてふりかけられない場合は、少量の水で練ってペースト状にしてから使います。ここでの重曹の役目は「分解」ではなく「研磨」ですので、「しばらく置く」という処置は不要です。つけたらすぐに磨きましょう。

磨くときはスポンジよりラップ

重曹やクレンザーを使ってスポンジで磨いているとき、思ったほど汚れが落ちなかった、という経験はありませんか? それはスポンジが洗剤を吸ってしまい、肝心の磨きたい部分に行き届いていないから。そんなときに便利なのが丸めたラップ。洗剤が染み込まないため、研磨作用が十分に発揮されます。古布を使うのであれば、デニムなど目の詰まったものがよいでしょう。

セスキ炭酸ソーダとの違い

弱アルカリ性の掃除用洗剤として、重曹とよく比べられるのがセスキ炭酸ソーダ。重曹よりもアルカリ度が高く、油脂汚れの洗浄力が高いものです。固くこびりついたものを磨いて落とす洗い方にには研磨作用のある重曹が向いています。一方、頑固な油汚れをつけ置きにしたりパックしたりして洗う場合は、セスキ炭酸ソーダの方が高い効果を得られます。


クエン酸と重曹を混ぜる意味はない?

それぞれの性質が中和するだけ

クエン酸で水垢を落とす様子

クエン酸は酸性、重曹は弱アルカリ性で、それぞれ反対の性質を持っています。そのため混ぜると中和してしまい、双方の効果を弱めてしまうことになります。クエン酸と重曹を混ぜると、炭酸ガスが発生して発泡した状態になるため、いかにも汚れに効いているように見えます。しかし、この2つを混ぜてできた泡に、こびりついた汚れを剥がす力はありません。

発泡作用と洗浄作用は別もの

排水溝などの洗浄には発泡するタイプの洗剤も使われますが、それは洗浄成分を汚れた部分にとどまらせる、あるいは行き渡らせるための効果があります。錠剤に含まれる塩素系などの洗浄成分が働いているからこそ有効なのです。しかし、クエン酸と重曹を混ぜて発泡したものは「ただ泡が立っただけ」なので、相乗効果どころか逆効果なこともあります。それぞれの持つ力を発揮させるためにも、単独で使うようにしましょう。


まとめ

水垢は、日頃からこまめに拭き取るなどの処理をしていれば防げるものです。しかし、なかなか習慣化できずに、白くなってしまってから「掃除しなければ」と行動に移す人もいるでしょう。クエン酸と重曹はどちらもドラッグストアなどで簡単に入手でき、人体に無害なので安心して使えます。この2つを使った頑固な水垢落とし、ぜひチャレンジしてみてください。

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