共働きで昼間は仕事で不在、朝に洗濯をして外に干しても、夕方取りこめない方も増えています。また、最近は夜に洗濯をするご家庭も多く、帰宅してから洗濯をスタートすると、洗い終わって干すまで眠れませんよね。そんな課題を解決する方法として「ドラム式洗濯機の乾燥機能」を活用してみてはいかがでしょうか?機能の特徴や活用方法を詳しくご紹介しますので、洗濯の時短に役立てて下さい!
ドラム式洗濯機・乾燥機能の特徴
洗濯機の乾燥方法は「ヒートポンプ式」と「ヒーター式」の2つがあります。
ヒーター式はドライヤーの熱風で衣類を乾かす方法なので、「衣類が傷みやすく仕上がりが固くなりやすい」「電気代が高め」になります。これは主に縦型洗濯乾燥機で取り入れられている方法です。
それに対してヒートポンプ式は、除湿で衣類の水分を取って、低温で大風量の温風で効率良く衣類を乾かします。
このヒートポンプ式が、主にドラム式洗濯機で使われている方法になります。ヒーター式に比べると「低温の温風を使うので衣類が傷みにくい」「ヒーター式よりも電気代が抑えられる」特徴があります。ではヒーター式に比べると、電気代がどれ位違うのかを比較してみましょう。
ドラム式洗濯機って電気代はお高いの?
「自宅で衣類乾燥をやってみたい」と考える場合に気になるのはズバリ!電気代ではないでしょうか?
洗濯物を乾かす場合に使われる「ドラム式洗濯機」「縦型洗濯乾燥機」「浴室乾燥機」「コインランドリー乾燥」で比べてみましょう。
乾燥方法 | 運転時間 | 費用 |
ドラム式洗濯機 (ヒートポンプ式) | 定格洗濯乾燥98分 | 約30円 |
縦型洗濯乾燥機 (ヒーター式) | 定格洗濯乾燥210分 | 約70円 |
浴室乾燥機 (ヒーター式) | 4時間 | 約130円 |
コインランドリー乾燥 | 20分 | 200円(10分100円想定) |
実際の電気代で見てみると、ドラム式洗濯機の乾燥は、意外と電気代が抑えられています。
その一方で洗濯機以上に電気代が高めなのは、浴室乾燥機でした。
また乾燥時間の短さではコインランドリーが1番でしたが、家から出かける往復の時間や、終わる時間を見計らって取り出ししなければならないなど、手間や不便さもあります。電気代などのコストや、乾燥にかかる手間や面倒さを考えると、ドラム式洗濯機の乾燥は使い勝手が一番良いと言えるかもしれませんね。
電気代が抑えられるなら、気兼ねなく乾燥が使えそうだわ!
どうして洗濯容量よりも乾燥容量が少ないの?
これから自宅で、ドラム式洗濯機の乾燥を活用しようと考える場合に
「洗える洗濯の量よりも、乾燥ができる量が少ないのはなぜ?」
「乾燥よりも洗濯の量が多い場合はどうなるの?」
と疑問を感じる方は多いですよね。
なぜ洗濯容量よりも乾燥容量が少ないかというと
- 衣類を乾燥させる場合は、洗濯物に十分な温風を当てる必要がある
- ドラムの中に洗濯物が舞うだけの空間がないと、空気や温風が当たらず乾きが悪い
などが理由としてあげられます。
ドラム式洗濯機の乾燥容量は6キロか7キロが一般的です。ではこの6キロと7キロはどれくらいの量が、一度に洗濯乾燥まで出来るのでしょうか?
- 乾燥容量6キロ→ファミリー世帯で洗濯物が少ないうちにこまめに洗う量
- 乾燥容量7キロ→1人当たり多めの洗濯を出すことや、タオルなど多めに使う量
最近の洗濯機は1人が出す1日の洗濯量は1.5キロで想定されています。
これはあくまでも衣類の量なので、そこに「昨日の分も追加したい」「パジャマも洗いたい」「タオルをたくさん使った」などプラスアルファが加わることが多いのではないでしょうか?
うっかり洗濯容量が乾燥容量よりも多くなってしまった場合は、お知らせブザーなどが鳴り、運転が止まったりもします。
途中で運転が止まった場合は、中に入っている洗濯物を取り出して、量を調整しなければなりません。
洗濯乾燥運転をする時に明らかに洗濯物の量が多い場合は、最初から量を減らしておくか、運転を二度に分けるかが必要なので、かえって面倒なことになりかねません。
自宅で乾燥をする場合は、洗濯容量以上に「乾燥容量」にもこだわってみて下さいね。
乾燥機付きの洗濯機を選ぶ場合は、乾燥容量から考えた方が良さそうね!
乾燥はきれいに仕上がるの?
自宅で乾燥を使ってみたい方が、心配されるポイントです。
また「乾燥機能はついていたけれど、あまり良くなくて結局使わなかった」という方も結構いらっしゃいますね。
洗濯機の乾燥があまり良くなかった、とか使わなかったという場合は、使っている洗濯機の「乾燥機能の特徴」を知らなかった場合も実は多いのです。
そこで縦型洗濯機とドラム洗濯機の「乾燥の特徴」を比較してみましょう。
【縦型洗濯機の乾燥】
- 洗濯槽が深く、洗濯物が充分に舞うことが難しい
- ごしごしともみ洗いで脱水後のシワが多め
- そのまま乾燥をするとシワがきつめの仕上がり
【ドラム式洗濯機の乾燥】
- 乾燥運転でも衣類が槽の中を舞うことができる
- ドラム槽が上下に回転するので、脱水後のシワもゆるやか
- 仕上がりのシワは少なめ
という特徴があります。
縦型洗濯乾燥機の場合は、洗濯から通しで乾燥までやるよりも「部屋干し前のプレ乾燥」や「乾ききれない時の仕上げ乾燥」に向いています。この記事で解説している「洗濯から乾燥までふわっと仕上がって終わっている」乾燥を使いたい場合は、やはりドラム式洗濯機を活用したいですね。乾ききれなくて、洗濯物がたまっていくストレスを感じないのは、とても快適ですよ。
また最近のドラム洗濯機の乾燥機能は
「高温のスチームをあてて、洗えない衣類のシワのばしや脱臭が出来る」
「ヒートポンプ乾燥を利用して、衣類のはっ水加工を回復させる」
「乾燥を使うことで洗濯槽が乾くので、槽の裏側にカビがつきにくい」
などモデルによって、活用の幅も広がっているのはうれしいですね。
ドラム式洗濯機の乾燥って、衣類以外にも色々な使い道があるのね!
まとめ
以上、ドラム式洗濯機の乾燥機能を中心に、「乾燥機能の特徴」「電気代の比較」「実際に乾かせる洗濯物の量」「乾燥機能の活用方法」などを解説しました。しかし、置き場所や購入予算などもご家庭によって事情は様々です。
自宅で乾燥はやってみたいけれど、ドラム式洗濯機の価格が高額なのもあり「贅沢な買い物ではないか?」とためらう方も多いです。この記事が「自宅で衣類乾燥」を活用することが、大変だったお洗濯が少しでもラクになる手段の一つになること。そしてドラム式洗濯機は、「大変だったお洗濯がラクになる役立つ商品」であることが伝わると嬉しくおもいます。